成分調査したJIS規格の鉄を使っています。 ヴィンテージ60'Sのブロックの成分調査をしました。そして殆ど同じとも言える成分の金属を発見しました。 しかしギター製作家としての興味はヴィンテージと同じ成分の物がギターとしての最良の材料かを検証しなければなりません。 JIS規格上類似した数種類の金属もサウンド検証しましたがブラインドテストを数人で行い、耳で検証すると心地の良い響きはヴィンテージのそれと同じ成分の鉄を選ぶ事になりました。 調査の結果は非常にレアな金属でした。たかが鉄、スティールなのですが。 そして弦のテンション感と響きを同じにする為にブロック内で弦のエンドが止まる位置を考えました。
月桃ブロックは日本の金属加工製作所に依頼しています。
月桃ブロックはpre CBSのブロックを模倣しているのですが、本物のヴィンテージのブロックは一見、加工精度が悪く、古く、塗装も剥げて錆びていて重要なパーツに見えません。しかし良く観察すると穴の位置、深さ、等は楽器のパーツとして問題の無い精度を持っています。
非常にシンプルな構造を持ったパーツです。
しかしこのブロックが加工技術の発達した現在、製作所に依頼すると以外な答えが帰ってきます。<厄介だと>
言われるのは穴の加工です。
ヴィンテージブロックは弦の通る穴が3.2mmです。この穴が41mmのブロックを真直ぐに貫通しています。
私自身もサンプルを自分のミーリングマシンで製作するのですが、本当に厄介です。
月桃の指定する鉄でこの作業をするとかなりな確率でドリルの刃は折れます。
精度の高い機械工作機を使用しても細い穴を長く真直ぐに空けるのは困難なのです。
非常に熟練した技が必要なのです。


月桃はブロック外周は精度の高いミーリングマシーンで削り出します。
穴は熟練した職人さんによる手作業です。
結局、作業時間、作業経費、精度、サウンドを考えると熟練した職人さんの手作業が一番良いと判断したのです。この行程は殆ど50.60年代と同じかもしれません。
最近よく見るリシューのブロックは鉄とは言うっても柔らかい規格の物を使用しているようです。この鉄の使用によって加工精度を出すには楽になります。
ミーリングマシンの負担も少ないです。
穴に関しては両脇から径の違うドリルで穴空けしてブロックのセンター付近で貫通します。
この事により穴の加工精度は確保されますが、弦のエンドはブロック内のセンター付近になります。
加工は楽になりブロック自体は安価な物にはなりますがサウンドは損なわれます。
このような事を配慮して製作された月桃ブロックは殆どハンドメイドです。
月桃ブロックのサウンドを楽しんでください。
<注意> 商品発送は毎週 土曜日になります。

<English>
Our inertia blocks are machined from JIS analyzed and certified steel. We analyzed a 60s vintage block and from those results found steel of largely identical composition and characteristics. Although a vintage guitar builder is interested in using identical material, in order to determine what actually delivers the best tone requires experimentation. Several comparable alloys were examined in a blind sound check by several people, and the material which gave the most pleasing tone was selected. The chosen metal was a rather uncommon alloy. Additionally, in order to give the same tone and sense of tension on the strings, the blocks are drilled so that the string ends are near the edge of the block like the original early 60s units.